ウィルチェアーラグビーとは?

about WHEEL CHAIR RUGBY


車イスで激しく
ぶつかり合うスポーツ。
それが
ウィルチェアーラグビー。

ウィルチェアーラグビーは、車いす同士のぶつかり合いが許された唯一のパラリンピック競技です。その激しさは障がいがあるとは信じられないほど。
ぶつかり合う姿は、ラグビーそのもので、観る者を圧倒します。
2000年のシドニーパラリンピック大会から正式競技となり、日本は2016年のリオパラリンピックで見事銅メダルを獲得。2020年の東京パラリンピックでは最もメダル獲得に期待のかかる競技の一つです!

競技について

一般のラグビー競技
とは異なり、
前方へのパスも可能!

競技には、ラグビー、バスケットボール、バレーボール、アイスホッケー等の要素が組合せられていて、バスケットボールと同じ広さのコートで行います。
また、車いすはハードな競技に耐え得る専用の車いすを使用します。
ボールは専用球(バレーボール5号球を基に開発されたもの)が使用され、パスまたはひざの上に置かれてゴールまで運ばれます。ルールの規定内であれば、あらゆる方向にパスすることが可能で、投げたり、転がしたりして運ぶことができます。

車いすは大きく分けて
「攻撃型」と「守備型」

2つに分かれます。

競技用車イス

激しくぶつかり合う競技用車いすは、さながら映画「マッドマックス」で出てくる装甲車のよう!そしてその重厚感とは裏腹に、機敏な動きを可能にするためタイヤは正面から見るとハの字となるように取り付けられ、タイヤにはタックルからの保護やひっかかる部分を減らす目的で、スポークカバーを装着しています。

攻撃型
攻撃型ウィルチェアー画像
  1. 主に障がいの程度が軽い(持ち点が大きい)選手が使用
  2. 相手の守備に引っかからないよう凹凸がない
  3. 小回りが利くようコンパクトで丸みを帯びた形状

守備型
守備型ウィルチェアーラグビー
  1. 主に障がいの程度が重い(持ち点が小さい)選手が使用
  2. 相手の動きをブロックするためバンバーが飛び出ている
  3. 攻撃時に相手の動きを止める壁となれる形状

System

  • 試合人数

    試合は4対4で行われ、選手交代に人数制限はありません。
    男女混合の競技で1チームは最大12名で編成することができます。
    選手にはそれぞれ障害の程度によって持ち点がつけられており、コート上4名の合計点が8点以内となるようにチームを編成しなければいけない「ポイント制度」があります。

  • ポイント制度

    障がいの程度によって、各選手に持ち点が設定されます。持ち点は0.5から3.5まで7クラスに分類され、障がいが軽いほど点数が高く、重いほど点数が低くなります。
    コート上の4名の合計点を8.0点以内で編成することで、障がいの軽い選手だけでなく重い選手にも出場機会が生まれます。
    ただし、4名の中に女子選手が含まれる場合は、0.5 点の追加ポイントが許可され、チームの合計は8.0点を超えることが許されます(最大4名で10.0点)。

  • 競技時間

    1試合で、8分間のピリオドを4回行います。ピリオド間にはインターバル(ハーフタイム)が入ります。第4ピリオド終了時点で同点の場合は、3分間の延長戦を戦って勝敗を決めます。

ウィルチェアー
ラグビーの歴史

四肢麻痺者等など重い障がいのある人が競技できる「チームスポーツ」として1977年にカナダで考案され、欧米では広く普及している車椅子による国際的なスポーツです。
当初は競技の激しさから”マーダーボール〈殺人球技〉”と呼ばれていました。
1996年のアトランタパラリンピック大会にデモンストレーション競技として初登場し、日本でも同年に正式に紹介されました。

ルール

  • 12秒以内にセンターラインを超える!

    オフェンス側はボールを持ってから12秒以内にセンターラインを越えなければならない。

  • コートにボールを入れてから40秒以内にゴール!

    オフェンス側は40秒以内にゴールをしなければならない。オフェンス側がこれに反則した場合、ボールの所有権が相手チームとなり、攻守が入れ変わる。

  • センターラインを越えたら自陣側には戻れない!

    一度センターラインを越えてからは、センターラインの自陣側にボールを戻してはならない。

  • ゴール(得点)

    ボール保持者が乗っている車いすの前後輪4輪のうち2輪が、相手側のゴールライン上に達するか、通過している状態で得点となります。

  • タックル

    ウィルチェアーラグビーでは車いす同士のタックルが認められていますが、タイヤの中心より後ろへのタックルはルールで禁止されています。また、競技中は手で他の選手の車いすや体に触れる事は反則となります。

  • イリガル・ユーズ・オブ・ザ・ハンズ・ファウル&ホールディング・ファウル

    手や腕でボール以外の相手選手に触れてしまうと反則になります(イリーガル・ユーズ・オブ・ザ・ハンズ・ファウル)。
    手や腕を使って相手や相手の車いすをおさえつける行為も反則になります(ホールディング・ファウル)。

  • 選手交代

    交代回数に制限はない。ベンチから交代を申告する。選手交代はプレイが止まったタイミングで行われる。

  • ドリブル(10秒ルール)

    ボールを持っている選手は、ヒザの上ににボールを乗せて車いすを何回こいで進めても良いが、10秒以内に1回ドリブルをするか、味方にパスをしなければなりません。ドリブルをすると、また10秒間車いすをこぐことができます。10秒を超えてボールを保持してしまうと、ボールの所有権が相手チームに移ります。

  • スピニング・ファウル

    車いすでのタックルがルールで認められていますが、後輪車軸の後方へのタックルによりバランスを失ったり転倒につながる危険な場合は、反則になります。

  • タイムアウト

    各チームはボールを所有している時、バイオレーションやファウルを避ける目的や、ゴールのための手段として、1試合に4回まで30秒間のタイムアウトを取ることができます。またコーチは、プレイが止まっている時に1試合に2回まで、1分間のベンチ・タイムアウトを取ることができます。